オープンソースこねこね

Webプログラミングなどについてあれこれ。

コード上の利便性からオブジェクト指向を考える

今回はオブジェクト指向について書きたいと思います。 私がオブジェクト指向を初めて学んだのは8年くらい前で、そのときはJavaでコードを書いていました。 クラス、オブジェクト、継承、ポリモーフィズムなどは 「個々の犬オブジェクト(ポチ、シロとか)があって、それは犬クラスから生成されて、犬クラスと猫クラスは、 ほ乳類クラスを継承していて両方とも鳴くメソッドを持っていて、犬はワンとなくけど、猫はニャンとなく」とか本で説明されていたのを読んで 「これがオブジェクト指向か! なるほど(キリッ」 とか理解した気になって、おかしなコード書いて 「あれ? やっぱオレよくわかってなくね?」 とか思ったものです。

そして間違ったコードをその後も幾度となく書いて何度も書き直して試行錯誤して、 改めて本を読み直したりして、今現在なんとかわかった気になっています。 よいコードと悪いコードをいっぱい書いてきて頭の中で知識が整理されてからだと、 前述のような犬の比喩や抽象的な説明もわかるようになります。 整理された知識が理論で支えられているような、理解に安心感が得られます。

比喩や抽象的な説明はしない

この記事は以下の方針で書かれています。

  • なるべく「抽象的」「比喩的」な説明はしない。
  • コード上の「利便性」に注目する。

これはオブジェクト指向における、比喩や抽象的な話を否定するものではありません。 でもそれだけだと、理解するのがやっぱり難しいのではないかと思っています。 そこで別の視点、もっとコードよりで結局オブジェクト指向って何が便利なの?という視点から 解説してみてはどうかなと思って書いてみました。 何はともあれ、オブジェクト指向がプログラミングで使われているのは、それが便利なのだからです。

なお、説明のためのサンプルコードはPHPを使うものとします。では始めましょう。

クラス - 関数をまとめる

クラスはオブジェクトを生成するひな形、インスタンスの設計図などと説明されることが多いですが、 ここではそのような側面は取り上げません。まず理解すべきことは以下の性質です。

クラスは関連する処理(関数)をまとめる

たとえば文字列に関する関数を以下のようにまとめておくことができます。

// 文字列関連の関数をまとめたクラス
class StringUtils
{
    // 空白文字を削除する
    public function removeBlank($str)
    {
        return str_replace(array(" ", "\t", "\n", "\r"), $str);
    }

    // 先頭n文字を切り出す
    public function head($str)
    {
        return substr($str, 0, $n);
    }
}

// 以下のように使う
$strutils = new StringUtils();
$str1 = $strutils->removeBlank("あ い うえお");
$str2 = $strutils->head("あいうえお", 2);

関連する処理、種類が同じ処理はまとまって記述してあった方が、コードが理解しやすいですよね。 これがクラスの「利便性」です。クラス内に定義した関数をメソッドと呼びます。これは名前が変わっただけです。 ただのクラス内でまとめられた関数でしかありません。

これをオブジェクト指向を使わないで書くと以下のようになります。

// string_utils.php

// 空白文字を削除する
function removeBlank($str)
{
    return str_replace(array(" ", "\t", "\n", "\r"), $str);
}

// 先頭n文字を切り出す
function head($str, $n)
{
    return substr($str, 0, $n);
}

$str1 = removeBlank("あ い うえお");
$str2 = head("あいうえお", 2);

ただ関数を一つのファイルに並べただけです。クラスにまとめたときとあまり変わらないですか? むしろオブジェクト指向なコードはnew StringUtils()とかやっていて手間が増えていて解りづらいような。。。 そもそもnewって何をやってるんですかね。すぐにわかります。でも、今は先に進みましょう。

クラス - 変数をまとめる

クラスは関数をまとめておけると述べました。同様に関連する変数(データ)もまとめられます。

// 「人」クラス
class Person
{
    public $name;

    public $height;

    public $weight;
}

これは人を表すクラスですが、名前($name)、身長($height)、体重($weight)と人に関する変数をまとめています。 ちなみにクラスにまとめられた変数をプロパティといいますが、これも名前が変わっただけです。 変数をまとめると何が便利なんでしょうか? 関数をまとめた時と同様にコードが理解しやすくなります。 まず$name変数が格納しているデータが人の名前であること(何かほかの動物の名前などではなく)がコード上でもはっきりわかります。 また、このプログラムが扱う「人」のデータの内容がクラス内にリストアップされていて、わかりやすいです。 それに、データを一つにまとめることで関数の引数にデータを渡すときも一回ですみます。

// クラスでまとめられた変数に値を代入
$v = new Person();
$v->name = "鈴木";  // name変数に代入
$v->height = 173;    // height変数に代入
$v->weight = 60;     // weight変数に代入

// ユーザのデータを(DBなどに)保存する処理。
// いちいち名前と身長、体重を別々に渡す必要がないので見やすい!
save_person($v);

変数$vはvalueの略でこの場合意味はありません。->はクラスでまとめた変数、関数にアクセスするための記号です。 ところで、また出てきたこのnewは何でしょう?

インスタンス - データ構造にあわせた入れ物を作る

PHPのドキュメントには以下のように書かれています。

あるクラスのインスタンスを生成するには、new キーワードを使わなければなりません。

newはクラスのインスタンスを生成しているらしいです。 クラスのインスタンス(以下単にインスタンス)とはなんでしょうか?

先ほどクラスは「変数をまとめる」と書きました。これをもうちょっと掘り下げて言い換えましょう。 クラスは変数をまとめて新しいデータ構造を作ります。 データ構造はデータ型ともよばれます。 ここでのポイントはクラスはデータそのものではなく、データの構造を作っているという点です。 例示しましょう。データ構造の例としては配列がいいです。 以下はPHPが最初から用意している配列型データ構造とそれにデータを代入している例です。

// 配列型データ構造
$v = array();
$v[0] = "aaa";
$v[1] = "bbb";
$v[2] = "ccc";

配列は複数のデータを順番にならべて格納できるデータ構造ですね。 上記のコードでは$v = array();で空の配列で変数を作っています。その後実際のデータaaa,bbb,cccをその構造にそって代入しています。

さて、前述のPersonクラスのコードを再掲してみましょう。ちょっと配列と操作が似てませんか?

// クラスのインスタンス化
$v = new Person();
$v->name = "鈴木";
$v->height = 173;
$V->weight = 60;

配列の場合もクラスの場合も、やっていることは

  • 指定したデータ構造の変数をつくる。
  • 変数の構造にあわせてデータを入れる。

ということをやっています。前述したデータに関する言葉をそれぞれのコードに当てはめてみましょう。

  • データ構造:
    • 配列の例:PHPが用意している配列という仕組み。
    • クラスの例:プログラマが定義したPersonクラス。
  • データそのもの:
    • 配列の例:$vに代入されているaaa,bbb,ccc
    • クラスの例:$vに代入されている鈴木,173,60

インスタンスとはクラスという新しいデータ構造から作られたデータの入れ物なのです。

オブジェクト

オブジェクト指向」の「オブジェクト」について語るときがきました。 まず、言葉としてオブジェクトとインスタンスは基本的に同議です。おなじものなのです。 文脈によってインスタンスといわれることが多かったり、オブジェクトといわれることが多かったりしますが、 ほとんどの場合どっちを使ってもいいです。 例えば前述のnewキーワードの説明の

あるクラスのインスタンスを生成するには、new キーワードを使わなければなりません。

あるクラスのオブジェクトを生成するには、new キーワードを使わなければなりません。

でも全く問題なく、意味が通じます。それでは先に進みましょう。

オブジェクト - データと関数をまとめる

ここまでクラスの利便性を二つ述べました。

  • 関数をまとめられる
  • 変数をまとめて新しいデータ構造を作れる

実はこの二つの利便性は組み合わせることで真価を発揮します。以下にコードを例示します。

// 「人」クラス
class Person
{
    public $name;

    public $height;

    public $weight;

    // 身長、体重からBMIを計算する処理
    public function calcurateBmi()
    {
        return ($this->weight / ($this->height / 100 * $this->height / 100));
    }
}

// 以下のように使う
$v = new Person();
$v->name = "鈴木";
$v->height = 173;
$V->weight = 60;
// BMIを計算して表示する
echo $v->calcurateBmi();

これは身長$heightと体重$weight変数からBMIを計算しています。 これの利便性はやっぱりまとまっていると理解しやすいということです。 またcalcurateBmiメソッドが必要とするデータ(身長と体重)は同じクラス内にまとめられてあるので、 処理を呼び出す際データを間違えることがありません。

比較のために同じことをオブジェクト指向を使わずに書いてみましょう。

// 身長、体重からBMIを計算する処理
function calcuratePersonBmi($weight, $height)
{
    return ($weight / ($height / 100 * $height / 100));
}

$personName = "鈴木";
$personHeight = 173;
$personWeight = 60;

// BMIを計算して表示する
echo calcuratePersonBmi($personWeight, $personHeight);

calcuratePersonBmi関数に注目しましょう。 オブジェクト指向で書いたときは、オブジェクトが内部に保持しているデータを使って計算処理をしています。 一方オブジェクト指向でない(手続き型といいます)ときは、データは引数で関数の外側から渡されています。

たいした違いではありませんか? しかしcalcuratePersonBmiの実行するとき、プログラマが引数の正しい順番(体重、身長の順)を意識して関数を呼び出さなければなりません。 それよりもあらかじめ、体重、身長をまとめたデータ構造のオブジェクトを作っておいて、あとは単純に calcurateBmiメソッドを引数なしで呼び出した方がちょっぴりシンプルで、間違えにくいと思いませんか? これは非常に単純な例で、些細な比較ですが、オブジェクト指向プログラミングの重要な性質が現れています。つまり

データと処理をまとめることで、処理の呼び出し部分をちょっとシンプルにできる

ということです。この「呼び出し部分」はAPIなどとも言われます。 APIがシンプルであれば処理の内容が理解がしやすく、ほかのプログラムからもこれが使いやすくなります。

カプセル化

オブジェクト指向の利便性をもっと高めるため「制約」の話をしましょう。 「制約」は何かを制限するという意味の言葉なので「利便性」とは逆の概念に思えますが、プログラミングの世界では「制約」はよい影響をもたらすためによく使われます。

「人」クラスで例示してみましょう。

// 「人」クラス
class Person
{
    protected $name;

    protected $height;

    protected $weight;

    public function __construct($name, $height, $weight)
    {
        $this->name = $name;
        $this->height = $height;
        $this->weight = $weight;
    }

    // 身長、体重からBMIを計算する処理
    public function calcurateBmi()
    {
        return ($this->weight / ($this->height / 100 * $this->height / 100));
    }
}

// 以下のように使う
$v = new Person("鈴木", 173, 60);
// BMIを計算して表示する
echo $v->calcurateBmi();

前回までと変わったところは、プロパティの属性がpublicからprotectedに変更され、__constructメソッドが追加された点です。

protectedから説明しましょう。これはオブジェクトのプロパティへのアクセスを外部から禁止します。 つまり以下のようなコードが書けなくなります。

$v = new Person();
$v->name = "鈴木"; // これはエラーになる。->でプロパティにアクセスできなくなる。

__constructコンストラクタとよばれるメソッドで、newによるオブジェクト生成時に呼び出され オブジェクトの初期処理を行います。上記の例では引数で渡した$name,$height,$weight でプロパティに初期値を設定しています。 あわせるとこのクラス(正確にはそこから生成されたオブジェクト)には

プロパティの内容はオブジェクト生成時に設定され、以後変えることができない

という制約がつけられます。このような制約をカプセル化と呼びます。これの何が便利なのでしょうか?

間違いを予防できるというのが答えです。間違ってデータを変更、削除してしまうのをさけられます。 最初に設定したら変えることができないのだから当然ですね。

Personクラスの例でいうとcalcurateBmiメソッドが正常に動作するにはプロパティの身長$height、体重$weightが設定されている必要があります。 自由にプロパティの変更ができてしまうと、これらのプロパティに値が入ってないという状況が発生してしまうかもしれません。 しかしprotected属性でアクセスを制限しているので、コンストラクタで初期値を確実に入れさえすればその後、変更、削除されることはなくcalcurateBmiは間違いなく動くということが保証されます。

プログラミングにおいて間違いをおこさせない仕組みで作るというのは設計上の基本戦略です。

ついでにもうちょっと、Personクラスを拡張してみましょう。

// 「人」クラス
class Person
{
    protected $name;

    protected $height;

    protected $weight;

    public function __construct($name, $height, $weight)
    {
        $this->name = $name;
        $this->height = $height;
        $this->weight = $weight;
    }

    // 身長、体重からBMIを計算する処理
    public function calcurateBmi()
    {
        return ($this->weight / ($this->height / 100 * $this->height / 100));
    }

    // 名前を取得
    public function getName()
    {
        return $this->name;
    }

    // 身長を取得
    public function getHeight()
    {
        return $this->height;
    }

    // 体重を取得
    public function getWeight()
    {
        return $this->weight;
    }
}

// 以下のように使う
$v = new Person("鈴木", 173, 60);
// 名前を表示する
echo $v->getName();

メソッドを三つ追加しました。getNamegetHeightgetWeightです。 このメソッドによって人オブジェクトからそれぞれ名前、身長、体重のデータを外部から取得できるようになりました。 でも、依然データの更新、削除はprotectedによって禁止されています。 言い方をかえると変数と関数の組み合わせによって制約の一部を緩めることができるということです。

オブジェクトにどのような制約をつけるかは、あなたが実際に作るシステムの要件によります。 たとえば、人の名前を画面に表示する必要がある場合は、人オブジェクトから名前データをとってこなくてはならないので、 今回のように取得できるように制約を緩めます。

適切な設計へのポイント

オブジェクト指向の利便性を述べてきましたが、この利便性は適切に設計しなければその恩恵を受けられません。 オブジェクト指向でプログラミングする場合、従来の手続き型プログラミングの構造化に意識が行き過ぎていると設計に失敗します。 手続き型プログラミングだと処理を適切な粒度に切り出し関数として実装し、その関数に必要なデータを引数で渡す、というようにデータを処理というフィルターにかけるような意識で設計します。一方オブジェクト指向の場合データを適切な粒度にまとめて、そのデータを必要とする処理をくっつけるという意識で設計します。

クラスに変数と関数をまとめるとき「本当にこの場所(=クラス)に実装するのが適切か」と考える必要があります。 あわせて制約も注意深く考えましょう。特にオブジェクト内のデータを後から書き換えられるように制約を緩めるときは注意です。 不適切な変数や関数がクラス内にまとめられているかもしれません。

今回説明していないこと

クラスメソッドやクラス変数、継承やポリモーフィズムについてはまた後日。。。書くかも。

Composerがパッケージのstabilityを解決するしくみ

PHPとComposerで先日composer/composerdev-masterに依存したプログラムを作っていたら、composer installのときに以下のようなエラーがでてインストールできない問題にぶちあたりました。

Your requirements could not be resolved to an installable set of packages.

Problem 1
    - kohkimakimoto/altax v3.0.6 requires composer/composer dev-master -> no matching package found.
    ...

解決方法はcomposer.json"minimum-stability": "dev""prefer-stable": trueを指定するか、対象のパッケージに"composer/composer": "@dev"のようなstabilityフラグをつければOKでした。

さて、この件に関連する日本語情報があまりなかったのですが、 根本の仕組み(Composerがパッケージのstabilityを判断してダウンロードする仕組み)を丁寧に書いたブログをみつけたので、以下和訳してみました。

Composerのスタビリティフラグ

原題:Composer Stability Flags

https://igor.io/2013/02/07/composer-stability-flags.html

今のところcomposerのサポートにやってくる最もよくある問い合わせは、スタビリティ(パッケージの安定性、stability)がどう解決されるのかよくわからないというものだ。 よくこのケースは以下のような問い合わせになる。

パッケージB:dev-masterに依存するパッケージA:dev-masterを要求(require)したら、composerがパッケージBが見つからないというんだ。

ルートパッケージ

ルートパッケージはメインのcomposer.jsonファイルのことだ。これはcomposer installを実行するときにいるディレクトリと同じディレクトリ内にある。 多くのcomposer.jsonのフィールドはルートオンリーで、これはルートパッケージ内で指定されたときだけ影響をもつということだ。

ルートパッケージはコンテキストだ。 あなたが自分のパッケージのディレクトリ内でパッケージAに依存しているといった場合、あなたのパッケージがルートパッケージとなる。 パッケージAのディレクトリにcdしたらAがルートパッケージだ。

スタビリティはルートパッケージで決定される。そしてルートパッケージのみで決定される。 これを忘れないようにして、ちょっと考えてみよう。

Composerはユーザの手にわたる依存物がどのようなスタビリティか判断をする。 ユーザとしてあなたは開発版、ベータ、または安定版のリリースを使いたいか決める。

最低限のスタビリティ(minimum-stability)

このスタビリティの判断はルートパッケージのminimum-stabilityフィールドに基づいて行われる。これはルートオンリーだ。スタビリティフラグのデフォルト値を定義し、下限として振る舞う。

f:id:kohkimakimoto:20140403113456p:plain

これは引き下げることのできるルーラーで、デフォルトは"stable"をさしている。 しかし引き下げると、より低いスタビリティフラグを示すことができる。

minimum-stabilityはすべての制約のためのデフォルトの安定性を定義する。

スタビリティの解決

それでは、つぎのようなシナリオを考えてみよう。ルートパッケージがA:dev- masterを要求していて、 それがさらにB:dev-masterを要求している場合だ。

f:id:kohkimakimoto:20140403114304p:plain

ルートパッケージは以下のようになる

{
    "require": {
        "A": "dev-master"
    }
}

Composerは以下のステップを踏む:

  • minimum-stabilityを決定:このケースではフィールドが定義されていないのでデフォルト値が設定される。これは"stable"だ。
  • Adev-masterというバージョン制約をもっている。dev-プリフィクスがついているので、これはdevバージョンであることがわかる。そしてdevバージョンは"dev"スタビリティをもっている。ルートパッケージで定義されたこのdevバージョン制約のため、暗黙的に@devスタビリティフラグを得る。
  • Aは制約A:dev-master@devをもっているので、このバージョンはマッチしてcomposerはリンクする。ABdev-masterという制約つきで依存している。これはdev-プリフィクスを持っている、よって"dev"スタビリティをもっている。

    ところが、この制約はパッケージAの中で定義されていて、かつルートパッケージではないので、暗黙的に@devスタビリティフラグを得ることはできない。その代わりにminimum-stabilityを継承する。これは"stable"だ。よって、解決される制約はB:dev-master@stableとなる。

ここが障害のポイントだ。なぜならB:dev-master@stableはどうやっても解決できないからだ。composerは与えられたスタビリティの範囲でパッケージBが見つからないとこたえるのだ。

この問題に対処する方法の一つはminimum-stabilityを"dev"に下げることだ。 しかしこれは通常とてもよくないアイデアだ。これはすべての制約に適用されてしまい、 その結果、すべてのパッケージを不安定なバージョンで取得してしまう。

だからお願いだ。それをしないでくれ。

スタビリティフラグ

代わりにスタビリティフラグを使おう。

フラグはバージョン制約の一部として定義される。スタビリティはルートパッケージでのみで決定されるので、フラグもまたルートオンリーだ。 依存パッケージ内で定義されたフラグは単純に無視される。

フラグは不安定版パッケージを指定するホワイトリストとして使うことができる。このケースにおいて、私はBホワイトリストに追加したい。このようにする:

{
    "require": {
        "A": "dev-master",
        "B": "@dev"
    }
}

注目すべきなのは、実際のバージョンをルートパッケージ内で定義していない点だ。 これはルートパッケージはインストールされるBのバージョンを扱わないということを意味する。 バージョンの決定は指定する制約をもっているAに委譲している。

これによって、もしABへの依存をdev-masterから~1.0またはそれ以外に変更したとしても、ルートパッケージはなにも変更する必要がなくなる。

Silexの例

この動作が実際にどのようなものか、よりアイデアを得るために、silexを例に見てみよう。

これを書いている現時点で、silexは安定バージョンがない(訳者注:今は1.2の安定バージョンがありますね)。インストールするために@devフラグを追加する必要がある:

{
    "require": {
        "silex/silex": "1.0.*@dev"
    }
}

Silexは1.0の開発バージョンである1.0.x-devバージョンのみがある。

Silexのすべての依存物は安定バージョンがある。これはデフォルトでv2.1.7の多数のsymfonyコンポーネントv1.0.1のpimpleを得るということだ。

もし数日前にリリースされたsymfonyコンポーネントv2.2.0-RC1バージョンを試したくなった場合、 それを以下のようにホワイトリストにすることができる:

{
    "require": {
        "silex/silex": "1.0.*@dev",
        "symfony/event-dispatcher": "@RC",
        "symfony/http-foundation": "@RC",
        "symfony/http-kernel": "@RC",
        "symfony/routing": "@RC"
    }
}

バージョンをすべて指定するのは面倒なので、minimum-stabilityを下げることもできる。 この場合それはOKだ。あなたが望まない不安定バージョンがインストールされることがないからだ。

{
    "minimum-stability": "RC",
    "require": {
        "silex/silex": "1.0.*@dev"
    }
}

prefer-stable

このポストを書いてしばらくした後、composerはprefer-stableという機能をリリースした。 もし、依存物のスタビリティを把握したくない場合、単にprefer-stableフィールドをルートパッケージで使うことができる。 Composerは可能なもので最も安定した依存物を導きだす。

これはとても便利でほとんどの場合それで十分だ。しかし、私はあなたが本当に必要としているスタビリティを考えることをお勧めする。明示的にそれを定義することもね。あなたは便利さと制御をトレードしてるかもしれない。

結論

composerがどのようにスタビリティを解決しているか。不安定バージョンを取得するためにスタビリティフラグどのように使うことができるか。この記事があなたのよりよい理解に役立てば、幸いだ。

でも覚えておいてくれ:スタビリティフラグを必要とするもっともよくある理由は、あなたの依存物のメンテナが安定板をタグ付けしない理由によるものだ。彼らにブランチエイリアスの追加とタグリリースをさせるため、いってやってくれ。彼らがそれを行ったらすぐに、スタビリティフラグを捨てて、またハッピーになれるよ。

元記事はこちら

Xcode5でxib(Storyboardを使わない)プロジェクトの作り方

ちょっと前に出版されたiOSアプリ入門書とか読んでるんですけど、最初のほうのサンプルアプリの作成手順で説明されているのがstoryboardを使わないでxibを使う構成だったりしてこまってました。 プロジェクトの作成画面で[Single View Application]を選択して[Use Storyboards]のチェックを外しましょう、って手順が書いてあって、[Use Storyboards]のチェックボックスねーよ! Xcode5からなくなってるよ! デフォルトで有効で外せねーってことかよ! うきー!

Storyboardを使うのが主流なんですか? でも今はまだiOSアプリ初心者だから、とにかく動くものをつくって、手順を繰り返して、コードを写経して、ツールの使い方とかObjective-Cのコードの感じとかAPIとかをちょっとずつ頭に入れたいんですよ。でもいきなりつまずいたーああああーーー。のおおおーーー!

さて、いろいろググって探した末、以下の手順でxibのプロジェクトを始めるのが良さげだったのでメモしておきます。参考のサイトはこちら、詳細は元の記事を見てください。

http://www.appcoda.com/hello-world-app-using-xcode-5-xib/

手順

  1. Xcodeを起動
  2. [Create a new Xcode project]を選択
  3. [iOS]の[Application]を選択[Empty Application]を選択
  4. 適当に[ProjectName]とかを埋めて、[Next]をクリックしてプロジェクトを作成
  5. Xcode上でAppDeletege.hとかのソースファイルが入っているフォルダを右クリックしてメニューから[New File...]を選択
  6. [iOS]の[Cocoa Touch]の[Objective-C class]を選択、[Next]をクリック
  7. [Class]に**ViewControllerのような名前のクラス名を入力、[Subclass of]にUIViewControllerを指定。[With XIB for user interface]にチェック。[Next]をクリック

これで. xibと対応するViewControllerが作成される。最後にこのViewControllerを読み込むようにするためにAppDeletege.mにコードをちょっと追加する。#importdidFinishLaunchingWithOptionsメソッドを以下のようにする。

#import "AppDelegate.h"

// ここを追加
#import "ViewController.h"
// ここを追加

@implementation AppDelegate

- (BOOL)application:(UIApplication *)application didFinishLaunchingWithOptions:(NSDictionary *)launchOptions
{
    self.window = [[UIWindow alloc] initWithFrame:[[UIScreen mainScreen] bounds]];
    // Override point for customization after application launch.
    self.window.backgroundColor = [UIColor whiteColor];
    [self.window makeKeyAndVisible];
    
    // ここを追加
    ViewController *viewController = [[ViewController alloc] initWithNibName:@"ViewController" bundle:nil];
    self.window.rootViewController = viewController;
    // ここを追加

    return YES;
}

ViewControllerのところは上記の手順7で実際に作成したViewControllerのクラス名に読み替えてください。 以上っす。

PHPデプロイツールのAltaxのバージョン3をリリースしました。

去年10月位にバージョン2に書き直して、今回さらにまるっと書き直しました。 タスクの記述方法などもごっそり変えてしまったので、すでに使っている人は今までの設定ファイルは使えないので注意してください。

https://github.com/kohkimakimoto/altax

ドキュメントはこちら

http://kohkimakimoto.github.io/altax/ja/

一応英語圏のひとにも使ってもらえるようにドキュメントは英語でも書いています。正直、英語苦手なので変な英語だったら誰かツッコミいれてください。

概要

PHPでタスクが記述できるCapistranoみたいなものです。 SSHでリモートサーバに対してコマンドを並列実行します。 またpharでソースを全部まとめて配布しているので、動作に必要なのはPHPaltax.pharだけなので手軽につかってもらえると思います。

使い方

チュートリアルを書きました。

http://kohkimakimoto.github.io/altax/ja/tutorial/

タスク定義の例をあげると、Gitからデプロイする簡単なタスクは以下のように定義します。

Server::node("web1.example.com", "web");
Server::node("web2.example.com", "web");

Task::register("deploy", function($task){

    $appDir = "/path/to/app";

    // Execute parallel processes for each nodes.
    $task->exec(function($process) use ($appDir){

        // Run a command remotely and get a return code.
        if ($process->run("test -d $appDir")->isFailed()) {
            $process->run("git clone git@github.com:path/to/app.git $appDir");
        } else {
            $process->run(array(
                "cd $appDir",
                "git pull",
                ));
        }

    }, array("web"));

});

バージョンアップにあたって

タスクをLaravelのRouting定義ぽい記述方法にかえました。

実行コマンドのリターンコードや、出力内容を取得できるようにしました。

リモートホストに対してのファイルダウンロードやアップロードに対応しました。

プラグインでタスクを拡張できるようになりました。

プラグイン

プラグインで機能拡張をできるようにしました。 サンプルにAdminerというMySQL管理ツールをさくっと使えるようになるプラグインも同時に作って公開したので、 ご興味のあるかたはどうぞ。

http://kohkimakimoto.github.io/altax/ja/docs/plugins-introduction.html

このプラグインのしくみなんですが、元ネタというか影響をうけたのがGruntのプラグインの仕組みだったりします。 Gruntはプラグインのインストールをnpmをつかってやって、Gruntfile.jsに設定を書くという構成ですが、 AltaxはPHPのツールなのでComposerでプラグインをインストール、PHPの設定ファイルに設定を書く、という構成にしています。

個人的に今はリモートサーバにたいしてchefリポジトリをgitからcloneしてchef-soloをするという、 自動化タスクをプラグインで書いてみたりしています。

https://github.com/kohkimakimoto/altax-chef

開発とかテストの環境

最近メインPCをWindowsからMacにかえました。 だだし開発自体はVirtualBoxで構成したCentOS6上でやってます。そういうわけで、 プログラム動作は主にOSXCentOSで検証しています。あとCIにTravisを使っています。

なおMacに入っているデフォルトのPHPだとpcntlモジュールが入っていないので、 並列処理の際にプロセスをforkする処理が動かないので、この場合は並列動作させずに、 順次実行するようになっています。

SymfonyとLaravelを比べてみての考察

SymfonyとLaravelはPHPのWebアプリケーションフレームワークで 2014年現在、モダンなPHPフレームワークとして人気があるようです。 両方ともComposerによるパッケージ管理、MVCアーキテクチャ、 開発時のPHP組み込みサーバのサポート、 バンドル(Laravelではパッケージ)などでの機能拡張性を持っています。

ここ最近、個人的な興味でこのふたつのフレームワークを触ってみていたので、 感想と比較を述べてみます。

なお、実際に触ったバージョンはSymfony2.4とLaravel4.1です。 また実際のプロダクトの開発に使用したわけではないのと、 パフォーマンス比較などは行っていないことを断っておきます。

ざっくりとした比較イメージ

細かい感想と比較を書く前に、ざっくりとイメージを述べておきます。

  • Symfonyは構造がしっかりしていて重厚
  • Laravelは構造がフラットで軽量

ここでの重厚とか軽量とかは、プログラミングをしているときの感触であって、 アプリケーションの動作のことではありません。 また、開発するアプリケーションの規模にそれを合わせて、 サービスが小規模だからSymfonyは適していないとか、 大規模だからLaravelはよくないという話でもありません。

基本的にアプリケーションの規模が小規模でも大規模でもどっちのフレームワークを使ってもよいと思いました。

アプリケーションの規模にフレームワークの向き不向きが全くないとは思いませんが、 それよりも開発するプログラマのやり方、好みにマッチしているかどうか が一番のポイントなんじゃないかと思っています。以下、個別にピックアップします。

ネームスペース

PHPでは5.3からネームスペースによるコードの構造化がサポートされました。

Symfonyで開発するコードはこのネームスペースで厳格に構造化する必要があります。 たとえば、Pakagistのトップページ のコントローラはPackagist\WebBundle\Controller\WebController というネームスペースに置かれています。

Laravelではコントローラをはじめ多くのクラスがグローバルなネームスペースを使用します。Laravelの典型的なコントローラは以下のようにnamespaceなしで定義されます。

<?php
class HomeController extends BaseController {

    public function index()
    {
        return View::make('home.index');
    }
}

ネームスペースによる構造化はクラス名の衝突を避けられ、構造の見通しをよくします。 一方でそれに合わせてディレクトリ構造が深く複雑になりがちです。

Symfonyは構造が健全であることに重きをおいて設計され、Laravelは記述のシンプルさに重きをおいて設計されている感じです。

デフォルトのテンプレートエンジン

SymfonyはTwig、LaravelはBladeというテンプレートエンジンを標準で使います。

ところで、一世代まえのPHPフレームワーク(CakePHP,Symfony1,ZF1)だと、素のPHPをテンプレートエンジンに使用するのがスタンダードでした。 でも最近はそうでもなく、Symfonyの開発者であるFabien Potencierの ブログなどで言及 されているように、素のPHPでは「最適」なテンプレートの記述が行えないということから、 専用のテンプレートエンジンを利用するようになってきています。

素のPHPがスマートに対応できない領域は、テンプレート継承や、エスケープ処理、イテレータ処理などです。 もちろん、全くできないわけではないが、インラインのphpタグでテンプレートがごちゃごちゃしてしまうのが避けられない。 このへんの問題は、前述のFabienさんのブログでも参照してください。

で、SymfonyとLaravelのテンプレートエンジンのはなし。

SymfonyのTiwgは前述のPHPテンプレートのダメな部分を完全に取り除いて 理想的なテンプレートエンジンを目指して設計されている感じです。 テンプレート継承もできるし、エスケープも自動。またfor文は以下のように書ける

{% for user in users %}
    * {{ user.name }}
{% else %}
    No users have been found.
{% endfor %}

このテンプレートはPHPとは基本的に別ものであり、テンプレートにPHPを書くことはできません。

LaravelのBladeも同様にテンプレート継承やエスケープ機能を提供してくれますが、 設計としてPHPと別ものではなく素のPHPテンプレートに正規表現による薄い変換処理をかぶせて、ちょっと文法を拡張した感じのものです。 なので、bladeのテンプレートにはPHPのコードも書けるのですが、Twigのfor文みたいなPHPの書式から大きく異るような機能は用意されていません。

テンプレートに素のPHPを記述できることを、害悪ととるか柔軟性ととるかは、プログラマの好みによる話だと思います。 私はPHPを記述できたほうがいいと感じるタイプです。

Symfonyはその領域において最適なコンポーネントを提供するのに対して、 Laravelは最適ではないが、PHPプログラマが慣れ親しみやすいコンポーネントを提供する。 そういう設計になっています。

設定ファイル

設定ファイルの記述に関しても設計思想の違いが感じられます。 たとえば、URLとアクションをひもづけるルーティングの定義をSymfonyyamlアノテーションを使います。 (PHPでも記述できるが、かなり冗長なのでこれを使うひとは多分いない)

一方、Laravelは素のPHPを使います。ただしSymfonyPHP設定ファイルのような冗長さはなく、 グローバルネームスペースとスタティッククラスでRubyDSLっぽい簡潔な記述を提供します。

テンプレートエンジンの話と同様なのですが、 Symfonyは設定ファイルの記述においても最適な方法(PHPは最適ではないのでyamlなどの別の手段)を提供するのに対して、 LaravelはあくまでPHPを使い(PHPプログラマのためのフレームワークだからか)、その上で記述しやすい施策をとっている印象です。

まとめ

最後に抽象的にまとめると

といったところでしょうか。

LaravelのRouteクラスがグローバル空間で呼び出せる仕組み

最近Laravelを触っています。

で、LaravelだとURLと実行するアクションを関連付けるルーティング部分を

Route::get('/', function()
{
    return 'Hello World';
});

こんなふうに、RubySinatraっぽくかけるんですよね。ところがこのRouteというクラス、事前にuseで使う名前空間の指定もしていないし、実際にどのPHPクラスが使われているかよくわからない。そこでソースを追ってみました。

エイリアス

フロントコントローラのpubic/index.phpを起点に読み始めていくと、

pubic/index.php->bootstrap/start.php->vendor/laravel/framework/src/Illuminate/Foundation/start.phpとファイルが読み込まれて、この中で、

$aliases = $config['aliases'];

AliasLoader::getInstance($aliases)->register();

ということをやっている。でregisterメソッドで$aliasesのデータつかってspl_autoload_register関数を呼び出してオートローディングを設定している。$aliasesの内容はメインのコンフィグファイルconfig/app.phpにかかれていて、デフォルトは以下のようになっている。

'aliases' => array(

                'App'             => 'Illuminate\Support\Facades\App',
                'Artisan'         => 'Illuminate\Support\Facades\Artisan',
                'Auth'            => 'Illuminate\Support\Facades\Auth',
                'Blade'           => 'Illuminate\Support\Facades\Blade',
                'Cache'           => 'Illuminate\Support\Facades\Cache',
                'ClassLoader'     => 'Illuminate\Support\ClassLoader',
                'Config'          => 'Illuminate\Support\Facades\Config',
                'Controller'      => 'Illuminate\Routing\Controller',
                'Cookie'          => 'Illuminate\Support\Facades\Cookie',
                'Crypt'           => 'Illuminate\Support\Facades\Crypt',
                'DB'              => 'Illuminate\Support\Facades\DB',
                'Eloquent'        => 'Illuminate\Database\Eloquent\Model',
                'Event'           => 'Illuminate\Support\Facades\Event',
                'File'            => 'Illuminate\Support\Facades\File',
                'Form'            => 'Illuminate\Support\Facades\Form',
                'Hash'            => 'Illuminate\Support\Facades\Hash',
                'HTML'            => 'Illuminate\Support\Facades\HTML',
                'Input'           => 'Illuminate\Support\Facades\Input',
                'Lang'            => 'Illuminate\Support\Facades\Lang',
                'Log'             => 'Illuminate\Support\Facades\Log',
                'Mail'            => 'Illuminate\Support\Facades\Mail',
                'Paginator'       => 'Illuminate\Support\Facades\Paginator',
                'Password'        => 'Illuminate\Support\Facades\Password',
                'Queue'           => 'Illuminate\Support\Facades\Queue',
                'Redirect'        => 'Illuminate\Support\Facades\Redirect',
                'Redis'           => 'Illuminate\Support\Facades\Redis',
                'Request'         => 'Illuminate\Support\Facades\Request',
                'Response'        => 'Illuminate\Support\Facades\Response',
                'Route'           => 'Illuminate\Support\Facades\Route',
                'Schema'          => 'Illuminate\Support\Facades\Schema',
                'Seeder'          => 'Illuminate\Database\Seeder',
                'Session'         => 'Illuminate\Support\Facades\Session',
                'SSH'             => 'Illuminate\Support\Facades\SSH',
                'Str'             => 'Illuminate\Support\Str',
                'URL'             => 'Illuminate\Support\Facades\URL',
                'Validator'       => 'Illuminate\Support\Facades\Validator',
                'View'            => 'Illuminate\Support\Facades\View',

        ),

つまりRouteクラスの実体はIlluminate\Support\Facades\Routeということがわかる。

Laravelは自前で設定ファイルからオートローディングの登録を行うロジックをもっていて、それをつかってグローバル空間にクラスのエイリアスを作るという機能を実装していたわけだった。

※じつはIlluminate\Support\Facades\Routeにはルーティングに使用していた上記のgetメソッドは直接定義されておらず、ここからさらにFacadeという仕組みをつかって、別のクラスに実装を移しているのだけど割愛。

PHPDSLっぽいこと

調べてみると、どうってことはない作りでした。でもこの仕組みは、クラスの実装はネームスペースで構造化された空間に定義でき、インターフェースのみグローバル空間に公開するというのが、うまく出来てると思う。これに無名関数を組み合わせることで、LaravelのRoute定義のような、Rubyの内部DSL的な記述をPHP上に表現しているのだな、とちょっと感心したのでした。

おしまい。

epelにdockerがキタ━(゚∀゚)━!ので、CentOSにインストールした。

ローカルのVirtualBox上のCentOS6で動かしました。epelリポジトリは事前に設定してあるものとします。

インストール

# yum install --enablerepo=epel docker-io

サービスの起動

# /etc/init.d/docker start

doceker runする!

# docker run -t -i centos /bin/bash

コンテナ内でシェルが起動します。echoとか打ってみる。

bash-4.1# echo hello world!
hello world!
bash-4.1# exit

うごく~( ´∀`)♪

Dockerfileからimageつくってみる

Dockerfile

FROM centos
RUN yum clean all
RUN yum install -y openssh-server
RUN yum install -y passwd
RUN echo d0cker | passwd --stdin root

## https://github.com/dotcloud/docker/issues/1240#issuecomment-21807183
RUN echo "NETWORKING=yes" > /etc/sysconfig/network

## http://gaijin-nippon.blogspot.com/2013/07/audit-on-lxc-host.html
RUN sed -i -e '/pam_loginuid\.so/ d' /etc/pam.d/sshd

EXPOSE 22
CMD /sbin/init

docker buildする!

# docker build -t test .
Uploading context 10240 bytes
Step 1 : FROM centos
 ---> 539c0211cd76
Step 2 : RUN yum clean all
 ---> Using cache
 ---> f738a5199bab
Step 3 : RUN yum install -y openssh-server
 ---> Running in 033f90a21823
Loaded plugins: fastestmirror
Determining fastest mirrors
Error: Cannot find a valid baseurl for repo: base
Could not retrieve mirrorlist http://mirrorlist.centos.org/?release=6&arch=x86_64&repo=os error was
14: PYCURL ERROR 6 - "Couldn't resolve host 'mirrorlist.centos.org'"
Error build: The command [/bin/sh -c yum install -y openssh-server] returned a non-zero code: 1

おちた~(T_T)!!なんでかコンテナからインターネットに接続できん。のおおお!

2013-12-07追記:とおもったらVirtulaBoxのVMから作りなおしたら出来た。何がわるかったかわからんす。

2013-12-10追記:ネット接続できない問題は/etc/sysctl.confnet.ipv4.ip_forward = 1にしたら治ったのかもしれない。でもCMD /sbin/initは結局うまく動いてくれない。Dockerで/sbin/initを動かすのはGithubのissuseにもあがっていて、みんな試行錯誤してるようだけど、まだ解決していないっぽいですな。