PHPデプロイツールのAltaxのバージョン3をリリースしました。
去年10月位にバージョン2に書き直して、今回さらにまるっと書き直しました。 タスクの記述方法などもごっそり変えてしまったので、すでに使っている人は今までの設定ファイルは使えないので注意してください。
https://github.com/kohkimakimoto/altax
ドキュメントはこちら
http://kohkimakimoto.github.io/altax/ja/
一応英語圏のひとにも使ってもらえるようにドキュメントは英語でも書いています。正直、英語苦手なので変な英語だったら誰かツッコミいれてください。
概要
PHPでタスクが記述できるCapistranoみたいなものです。
SSHでリモートサーバに対してコマンドを並列実行します。
またpharでソースを全部まとめて配布しているので、動作に必要なのはPHPとaltax.phar
だけなので手軽につかってもらえると思います。
使い方
チュートリアルを書きました。
http://kohkimakimoto.github.io/altax/ja/tutorial/
タスク定義の例をあげると、Gitからデプロイする簡単なタスクは以下のように定義します。
Server::node("web1.example.com", "web"); Server::node("web2.example.com", "web"); Task::register("deploy", function($task){ $appDir = "/path/to/app"; // Execute parallel processes for each nodes. $task->exec(function($process) use ($appDir){ // Run a command remotely and get a return code. if ($process->run("test -d $appDir")->isFailed()) { $process->run("git clone git@github.com:path/to/app.git $appDir"); } else { $process->run(array( "cd $appDir", "git pull", )); } }, array("web")); });
バージョンアップにあたって
タスクをLaravelのRouting定義ぽい記述方法にかえました。
実行コマンドのリターンコードや、出力内容を取得できるようにしました。
リモートホストに対してのファイルダウンロードやアップロードに対応しました。
プラグインでタスクを拡張できるようになりました。
プラグイン
プラグインで機能拡張をできるようにしました。 サンプルにAdminerというMySQL管理ツールをさくっと使えるようになるプラグインも同時に作って公開したので、 ご興味のあるかたはどうぞ。
http://kohkimakimoto.github.io/altax/ja/docs/plugins-introduction.html
このプラグインのしくみなんですが、元ネタというか影響をうけたのがGruntのプラグインの仕組みだったりします。 Gruntはプラグインのインストールをnpmをつかってやって、Gruntfile.jsに設定を書くという構成ですが、 AltaxはPHPのツールなのでComposerでプラグインをインストール、PHPの設定ファイルに設定を書く、という構成にしています。
個人的に今はリモートサーバにたいしてchefリポジトリをgitからcloneしてchef-soloをするという、 自動化タスクをプラグインで書いてみたりしています。
https://github.com/kohkimakimoto/altax-chef
開発とかテストの環境
最近メインPCをWindowsからMacにかえました。 だだし開発自体はVirtualBoxで構成したCentOS6上でやってます。そういうわけで、 プログラム動作は主にOSXとCentOSで検証しています。あとCIにTravisを使っています。
なおMacに入っているデフォルトのPHPだとpcntlモジュールが入っていないので、 並列処理の際にプロセスをforkする処理が動かないので、この場合は並列動作させずに、 順次実行するようになっています。